冷却水の交換は2年ごとを目安に

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エンジンを守る大事な消耗品

オフロードバイクはオンロードバイクよりも過酷な環境で走行する機会が多いことから、しっかりメンテナンスをするのが基本です。
特に消耗品についてはしっかり交換時期を把握しておくことが大切なので、メンテナンスノートに記録したり、スケジュール帳に交換予定日を記録しておくことが大切です。

定期的な交換が必要なものとして忘れてはいけないのが、冷却水です。
冷却水は高熱になるエンジンを冷やすという役割だけでなく、防錆などの効果も発揮します。
エンジンを守るために必要になりますが、劣化に伴い本来の働きを発揮できなくなるため、定期的に交換しなければいけないのです。
冷却水の交換は2年ごとを目安に行うべきと言われていますので、必ず交換時期を忘れないようにしてください。

冷却水交換の手順

まずは新しい冷却水を準備しますが、市販されている冷却水は緑色と赤色が存在しているのでどちらを選ぶべきかと迷う方が多いです。
実は冷却水の性能としてはどちらも同じですが、赤色はトヨタとダイハツ製の自動車向けで、緑色はその他の車種向けとされています。
迷った場合には緑色の冷却水を購入すると間違いないでしょう。

冷却水を交換する際にはウォータポンプカバーを取り外してから古い冷却水を受けるバケツを用意しておき、ラジエターのキャップを取り外します。
キャップを取ると冷却水が中から出てくるので、自分にかからないように注意しながらバケツに受け止めてください。
冷却水は非常に毒性が強いため、目に入らないように十分注意してください。
どんなに注意をしていても目に入ってしまう事故が発生する可能性はゼロではないので、あらかじめ保護メガネを着用しておくことをおすすめします。

全ての冷却水を出したら、指定されたトルクに従ってキャップを締めてください。
新しい冷却水をラジエターに入れますが、入り口までたっぷりと冷却水が入っていることを確認してからラジエターホースを手で揉んでみると空気が上がってきてもう少し入るようになります。
その分だけ足してもう一度同じことを繰り返しながら、空気が抜けた分だけ冷却水を足すようにしてください。

ラジエターの左側にあるエア抜き用のボルトを外してからエンジンを始動させてアイドリングをすると、更に冷却水が減る可能性があるので更に冷却水を加えてください。
アイドリングをしても入り口までしっかり冷却水が入ったままになっていることが確認できたら十分な量が入った証拠になります。
エア抜き用のボルトを締めて、ラジエターのキャップもしっかり閉めたら完成です。

古い冷却水をそのまま排水に流してしまうような行為は絶対にやめてください。
毒性の高いものなので、処分方法がわからない場合には最寄りのガソリンスタンドなどに相談をしてください。