バイクのメーターケーブルとは
バイクのハンドル部分に設置されているメーター部分には、現在の速度および回転数を示す計器が設置されています。
普段運転している時にはその速度計測がどんなふうに行われているか意識することはありませんが、実はこのメーターとタイヤ部分とをつなぐケーブルが設置されており、タイヤに設置されているスピードメーターギアの反応を計器に伝える構造をしています。
そのためもしこのケーブル部分に何らかの不具合があると、現在のバイクの速度が正しく表示されなくなってしまうため非常に危険な状態となります。
ケーブルに異常があるままでは車検を通すこともできず、取締を受けた場合には整備不良車として道路交通法違反で罰則対象になりますので、早めに修理をしておくことが大切です。
メーターケーブルは別名「スピードメーターケーブル」とも言われており、フロントタイヤにあるメーターギアと直結してその信号をメーター部分に伝える役割をします。
フロントタイヤにつけられているスピードメーターギアはギアの回転数を計測することができ、その数値をメーターに電子パルスで伝えます。
現在販売されているバイクのほとんどは電気信号式のスピードメーターを採用していますが、古いバイクの中には機械式のギアボックスによるアナログ計測をしている場合もあります。
その場合も基本的には回転数を測定して伝達をすることでは共通しているので、内部で断線が起こると同じようにメーターが反応しなくなります。
どちらの規格であってももし急にスピードメーターが反応しなくなってしまったら、すみやかにケーブルを確認して交換をしていきましょう。
スピードメーターケーブルの交換方法や工賃
スピードメーターケーブルは比較的購入しやすく、多くのショップで取扱をされています。
ちなみにこのケーブルはバイクの車両の大きさや排気量によって規格が異なるということはなく、原付きスクーターから本格的な大型バイクまで共通したケーブルとして使用が可能です。
メーターケーブルの交換にかかる費用ですが、お店によって若干の差があるものの、安いところで1000円程度、高いところでも4000円くらいで受け付けてくれます。
なぜ価格に大きな差がつくかというと、スピードメーターケーブルというのは前述の通り他のバイクからの流用が効くものであることから、中古部品などを使用して安く行うことができる修理工場があるからです。
なおバイクショップやホームセンターなどで自分でスピードメーターケーブルを購入しようとした場合、メーカーにもよりますが1200円程度で販売されているものがほとんどです。
ですので仮に4000~5000円程度が請求されたとしても、新品のケーブルに加えて工賃というふうに考えれば決して不当な価格というわけではありません。