グリップがずれる原因
バイクを運転するときにはハンドルをずっと握っているわけですが、長く乗っているとなんとなくグリップが安定しなくなったり、握っていてもスカスカして収まりが悪く感じてしまうことがあります。
グリップがずれる症状は大きく分類して、「グリップそのものは安定しているけど、運転手の手が安定しない」という場合と「グリップとハンドルの間でズレが生じてしまう」という場合とに分けられます。
まずグリップはしっかりしているけれども握った時の手が滑りやすくなってしまう場合から説明をすると、この原因として考えられるのは手袋の素材やグリップヒーターの不具合などです。
またはバイクが古く、長く使用してきたグリップの表面で凹凸がなくなってしまっていることなども原因です。
もしバイクそのものが古く、本来あるべき溝がほとんどなくなってしまっているという場合はグリップそのものを交換した方がよいでしょう。
グリップの交換はバイクの外観を変えることにもなるので人気のあるカスタマイズ方法でもあります。
グリップの交換パーツは多く取り扱いがあり素材や色など様々なのでおすすめです。
グリップそのものではなく手のなじみが悪いという場合には、手袋の素材と相性が悪いということが考えられます。
よくあるのが夏場に使用するレザーグローブなら大丈夫なのに、冬用のゴアテックスグローブになると滑るというようなケースです。
その場合は手袋の素材を変えるかもしくは後述する便利グッズを使用していくことでズレを解消することができるでしょう。
もう一つグリップとハンドルの隙間がぐらついてしまうという場合は、カスタマイズをすることにより解消ができいます。
特にオフロードなど未舗装道路を走行するバイクでよく起こることですが、グリップとハンドルの間の接着剤がゆるくなると間に水が入り込みグリップを滑りやすくしてしまいます。
その場合は「ワイヤーリング」と言われる針金を使った固定方法をしていくことでグリップがずれるのを防ぐことが可能です。
「ワイヤーリング」は針金とペンチがあれば簡単に行うことができるので、よくオフロード走行をする人はあらかじめ対策をしておくとよいでしょう。
グリップを交換する前に試しておきたい便利グッズ
滑りやすいグリップに悩んでいるなら、グリップ本体を交換する前に便利なグッズを試してみてください。
対策用グッズとしてはグリップテープやグローブ用の滑り止め剤、グローブリングといったものがあります。
中でも便利なのが「グローブリング」と言われるもので、滑りにくい素材を手袋の指に通して指輪のように使うことで滑り止めとして使用することができます。
グローブリングはリング部分だけ100均などで購入することができるので試して見る価値はあると思います。