ヘッドライトが雲ってしまう原因
バイクを運転していてしばしば遭遇するのがヘッドライトの曇りです。
なんとなくいつもよりも明るさが足りないと感じたら、ヘッドライト部分に曇りが発生していてなかなかもとに戻らないなんていうこともよくあります。
基本的にヘッドライトは曇りが発生しない構造になっているのですが、例えばヘッドライトバルブが切れて交換をした直後であったり、何らかの理由でヘッド部分のカバーを外してそれを取り付けたばかりの時などには曇りが起こることがあります。
特にそうしたことがないはずなのにヘッドライトが曇っている場合は、通気口部分やコーキング部分に何らかの不具合が発生している可能性があります。
ヘッドライトの曇りは、自宅や自動車の車内で発生する結露と同じで室内と室外の気温の差が大きくなったときに発生します。
結露は自宅では住宅を傷める悩ましい問題ですが、バイクにおいても頻繁に発生するようになるとそこから水が電装系に悪影響を及ぼしてしまい、故障を引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
バイクのヘッドライトの曇りが発生する原因は大きく「バルブ交換時に入った湿気」「バルブがきちんと設置されていないことによる発熱」「通気口の詰まり」「コーキングの劣化」と分類されます。
曇りが発生した時には前後に行ったメンテナンスのことを思い出し、どういった時に発生したかということを考えることで早めに対処をすることができます。
ヘッドライト曇りの解消方法と対策
順番に対策を説明していくと、まず「交換時の湿気」については交換をするときの環境を整えることで予防ができます。
交換時の気候が非常に湿度の高い時期であったり、冷え込みのある早朝や夜間だった時にはその後温かい場所を走行することで曇りが発生することがあります。
バルブの交換は晴れた日に行うようにして、あまり外気温と差がないところで行うようにしましょう。
この交換時にしっかりバルブが差し込まれていないとそこから曇りが引き起こされることもあります。
最近の新車でその対策として誤ったバルブの設置ができない構造になっていますが、少し前の車種の場合、曲がった状態で差し込まれてもそのままライトが点灯できてしまうことがありました。
また設置がゆるいと運転中の振動で少しずつバルブがずれてそこから曇りが発生してしまうこともあるので、バルブを交換したばかりの時は曇りがでないか見ながら設定をしていきましょう。
通気口の詰まりやコーキングの劣化は、ヘッドライトまわりの部品の劣化により起こるものです。
特にバルブまわりをいじったわけでもないのに急激に曇りが発生するようになった場合には、周辺のパーツで劣化が進んだと考えた方がよいでしょう。