ロイヤルエンフィールドの歴史

世界最古のオートバイメーカー ロイヤルエンフィールド

世界最古のオートバイメーカーとして、数多くの著名人をもうならせる、ロイヤルエンフィールド。
その歴史あるオートバイは数多くのファンを魅了し、現在に至るまで、変わらぬ人気を勝ち得ているメーカーとして知られています。

そんなロイヤルエンフィールドですが、元々は、ミシン針や機械部品の製造業者だったことで知られています。
19世紀半ばに、ジョージタウンゼント&カンパニーとして産声を上げたのが、そのきっかけです。

イングランド南西部のウスターシャ州で日々仕事をしていたジョージタウンゼント&カンパニー。
1892年には、ミシン針などの製造だけではなく、自転車の製造販売を開始しました。
その後、自転車産業が軌道に乗り始めると、同じ部門ではなく、別部門で自転車製造部門が発足します。

後にこの自転車製造部門が後に企業から独立。
この自転車製造部門が、エンフィールドサイクルカンパニーとして、バイク製造にまで手を出し始めました。

エンフィールドは、企業名からとられているのですが、このエンフィールドはもともとは地名です。
提携をしていた企業がその場所にあったことから、エンフィールドが名前に組み込まれた企業名となりました。

1901年に、企業にとって初めてのエンジン付き自転車、オートバイを製造。
その後、1910年には、スイス製のMAG製Vツインを搭載した車両を生産展開していきました。
こうして日々、新型オートバイの製造販売を行い、現代にいたるまで、様々なオートバイを販売し続けてきたのです。

1970年エンフィールド社倒産

1970年、売り上げが伸び悩んだ末、残念ながらエンフィールド社は倒産となりました。
数多くのファンが嘆き悲しみましたが、度重なる業績不振、他国の低コスト高性能なバイク製造に、破れてしまったのです。

倒産後、エンフィールド社に残っていたエンジンは売却されて、そのエンジンを使ったバイクが、製造販売されるようになったのです。
エンジンは、エンフィールド社ならではのインターセプター・エンジンと呼ばれるもので、力強いパワー、独特の音が特徴的なエンジン。
そんな特徴のあるエンジンを欲しがるバイクメーカーが、数多く存在したのでしょう。

その後、エンフィールド社のエンジンを積んだバイクが数多く製造販売。
世界各国から、ロイヤルエンフィールドの子孫を求めて、商品を探している方が少なくありません。

多少改良を加えられたエンジンは、排出ガス規制もクリアし、安心して乗ることが出来るエンジンとして生まれ変わりました。
会社自体は無くなってしまったものの、今後もロイヤルエンフィールドの精神を乗せたバイクが、次々と販売され続けていくことでしょう。

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