郵便バイクの歴史

かなりの古い歴史のある郵便バイク

街中を見てみると、郵便局のバイクが走り抜ける光景を目にするでしょう。
郵便バイクですが、その歴史は意外と長いと言われています。

はっきりとしたデータは現在のところありませんが、少なくても1930年ごろには郵便バイクが導入されていたと言われています。
未確認情報ではありますが、1910年ごろからすでに使われていたという説もあるほどです。
そう考えると、すでに100年近い歴史を有することになります。

ただし当初は、いわゆる現在のオートバイとは趣は異なるようです。
補助エンジンを搭載した自転車、今の電動自転車に近いものが主流だったと言われています。

ラビットスクーターがルーツ?

国産で初めて郵便バイクとして採用されたのは、おそらくラビットスクーターといわれています。
ラビットスクーターは、現在のスバルが製造した車種です。

その他にも三菱重工の製造していたシルバーピジョンも郵便用のスクーターとして導入されていたと言われています。
このように第二次大戦後には、国産のバイクが郵便配達用として使われ始めたと考えられます。
少なくても10~15年間は郵便のバイクというとコレラがツートップといわれていました。

ほかのメーカーも多数参戦

1955年になると、ほかのメーカーも郵便配達仕様のバイクをどんどん生産するようになりました。
そしてこのころから郵便配達というとバイクが主流になっていったそうです。

ちなみに「郵政カブ」と呼ばれるMDが参入したのは1971年のことです。
そしてこの車種は、今でも現役バリバリで活躍しています。
当時はその他にヤマハのメイトやスズキのバーディなどもしばしば採用されていました。

郵便配達用のバイクというと原付をイメージする人も多いでしょう。
しかし一時期250ccのバイクが使われていた時代もありました。
新特急郵便用として活用されていて、スピーディに郵便を届ける際に使われていました。
このようにバイクもどんどん多様化されました。

時代に合わせて最新車種も

郵便配達用のバイクですが、時代の変化とともに移り変わってきています。
例えば2020年からは一部地域ではありますが、電動バイクを新たに導入する動きもみられています。

今後地球環境を保護しようという動きもさらに活性化するでしょう。
そうなると地球温暖化の要因の一つといわれるガソリンエンジンのバイクは姿を消す可能性があります。
環境にやさしい電動バイクは、まだ少数派ですが、徐々に今後シェアを拡大する可能性は大いにあるわけです。

現在の主力のバイクは、大きなリアボックスが印象的で集配カバンを搭載されたも出るでしょう。
これも近い将来、その表情を変えてくる可能性もあるかもしれません。

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