BMWの歴史

航空機用のエンジンメーカーとして知られたBMW

今でこそ、高級輸入車や高級バイクで名高いBMW。
ですが元々はバイクメーカーとしてではなく、航空機に組み込むために使われるエンジンの開発を行う会社として業務を行っていました。

1916年、BMWは航空機エンジンメーカーとして仕事をしていました。
当時はBNFという社名でしたが、1917年に、現在のBMWへと改名、エンジンメーカーとして、数多くのエンジンを世に販売していきました。

その後1923年には、二輪車の製造を、1932年には、車の製造を開始。
この時代からBMWの特徴として知られているボクサーエンジンが搭載されており、数多くのライダー、ドライバーを魅了していきました。

ボクサーエンジンは、非常に静かで騒音や振動を感じないながらも、爆発的なパワーが特徴のエンジンです。
このボクサーエンジン技術は、航空機エンジン作成の際に身に着けた技術によって作成された、英知の結晶として知られています。
他社に比べても、高品質、高性能が特徴の、非常に優秀なエンジンと言えるでしょう。

戦時中も幅広く利用をされたBMW

その後順調にキャリアを積み上げていったBMW。
第二次世界大戦勃発時には、その高品質さとパワフルさから、軍事用品としても幅広く利用が行われました。
代表的な例は、R75と呼ばれるサイドカー装備のモデルです。

R75は、三人の兵士が同時に乗ることが出来る、サイドカー標準装備タイプのバイクで、機関銃装備状態で移動が出来る点が重宝されました。
また、その力強い走りから、様々なタイプの道を移動することが出来、砂漠や川などの路面状況を問わず、利用されてきたと言われています。

戦後、バイクメーカー全体が業績不振を迎える中、BMWも例外なく業績悪化の一途をたどります。
ですがその後巻き返しを図り、現在の方向性でもある、高級車向けメーカーとしての活動がスタートするのです。

ボクサーエンジンのリニューアルに伴い、現在のイメージが定着

その後、一流高級メーカーとしてのキャリアを順調に積み上げてきたBMW。
車、バイク、どの車両においても、高品質高性能な商品を製造し続けてきたのです。

そんなBMWですが、1993年に、BMWの最大の特徴とも言えるボクサーエンジンがリニューアルされました。
ハイカムシャフトコントロールへの進化、エンジン構造の刷新を図り、更に高性能で、安定したエネルギーを作り上げることが出来たのです。

革新的な新世代ボクサーとして、時代を切り開いてきたBMW。
その性能は留まる所を知らず、現代ではエンジンのパワフルさから、スポーツエンジンとしての一面も注目されるようになりました。
現代に至るまで、根強いファンがいるのは、成長を止めない、進化をし続けるスタイルが理由と言えるでしょう。

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