オフロードバイクで走り幅を広げるコツ

スポーツとしてオフロードサーキットを走行する楽しみ

バイクの楽しみ方は人それぞれですが、スポーツとしてより積極的に楽しむことができるのがオフロードです。
日本ではそれほど有名ではないのですが、欧州などではオフロードバイクによるモータースポーツが非常に盛んであり、サーキットレーサーと同じかそれ以上に有名選手が輩出されています。

オフロードバイクの競技というと、あまりバイクに興味のない人は「モトクロス」くらいしか知らないのではないかと思いますが、実際には「ロードレース」「モトクロス」「トライアル」「スノーモビル」「スーパーモト」「エンデューロ」といった複数の項目があります。

これらは日本ではMFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)というところが最大の団体として取り仕切っており、国際競技にも参加できる資格を主催しています。
MFJでライセンスを取得することで全国のレースに参加することもできますので、もしかしたらそこからプロのオフロードレーサーを目指すことができるかもしれません。

プロになるかどうかはともかくとして、オフロードバイクを使ったスポーツは公道での走行と全く違った魅力があり、どんどん自分の技術がうまくなっていくという楽しみがあります。
オフロードバイクでテクニックを磨くことで普段の走行でもぐんと技術が上がりますので、バイクが好きな人はぜひ一度体験をしてみてもらいたいです。

基本をマスターすることで楽しみが広がる

オフロードバイクでのスポーツの場合、公道と異なり未舗装の道路(ダート)を走ります。
そこで求められる基本テクニックがいくつかありますので以下に項目別に説明していきます。

【コーナリング】
いわゆる「不整地走行」においてはコーナリングは非常にバランスを崩しやすい難しい箇所です。
そのまま曲がろうとすると後輪がスリップしていわゆる「お尻を振った」ような状態になってしまいます。
そこでテクニックとしては無理にリーン(バンク)せずに、舗装道路とは逆にフロントブレーキ中心にカーブを曲がり、内足を出さないように車体をまっすぐのまま曲がります。

【フローティングターン】
オフロードならではのターンとして「フローティングターン」があります。
これは前輪を浮かせた状態で方向転換をするという方法で、プロになるとウイリーした状態でUターンをすることができたります。
コツとしては一気に前輪を引き上げるとともにそのままバランスを維持して内足を軸にして一気に方向を転換させるということです。

【斜面・横飛びターン】
斜面などでよく使われるのが「横飛びターン」で、こちらはスノーボードやスケボーでおなじみのテクニックです。
斜面を途中まで勢いよく上りその勢いで体を横向きに跳ぶことで方向を転換できるというテクニックで、できるようになるとかなりプロっぽい走行ができます。