オフロード走行中に埋まってしまった時の対処方法
オフロード系のバイクを購入したなら、やはり普通の舗装道路だけでなく林道などを走行したくなることでしょう。
しかし慣れないうちに不用意に自然の中にバイクで走行してしまった場合など、タイヤが砂や泥地に挟まり動けなくなってしまうということがあります。
特に雨の直後などには砂地がドロドロになってしまっているので、一旦入り込んでしまうと簡単に抜け出すことができず、一回抜け出てもすぐまた別の溝にはまりこんでしまうというようなことも起こったりします。
泥地の溝にハマったバイクを抜け出す作業はかなり体力も精神力も削られるので、林道の途中で心が折れそうになってしまいます。
そこで慣れないうちはまずは走行しにくい路面から脱出をするためのテクニックを重点的に練習していくということが勧められます。
泥地などにタイヤがハマってしまったときにまず行うのが安全な位置への脱出です。
タイヤがはまり込む溝はほとんどの場合他のバイクなどによる轍の穴でできていますので、その穴から抜け出して平坦なところにタイヤを置くことができればその後は比較的すんなりと走行していくことができます。
はまり込んだバイクの脱出テクニックとしては、まず前輪を持ち上げてから方向を変えてリアタイヤで進みながら別のところに着地するという「フロントアップターン」があります。
フロントアップターンはオフロード走行の基本となっていますので、こちらを最初のうちは重点的に練習してどこでもできるようになっておくと広い場面で使用していくことができます。
フロントアップターンで素早く脱出
YouTubeなどのバイクテクニック解説講座でも、オフロードバイクのフロントアップターンは見栄えがよいのでかなり多く紹介されています。
プロのライダーの見事な運転を見ていると、かなり高い位置までフロントタイヤを持ち上げて勢いよく反転をしていますが、慣れない人が行うとこれはむしろ転倒してしまう危険があります。
フロントアップターンはただ単に前輪を高く持ち上げて走ればよいというわけではなく、前輪を浮き上がらせると同時にエンジンの回転を挙げて素早く方向を変えるということが重要です。
慣れていない人がフロントアップターンをするとただ前輪が上がっただけで方向が変わらないので、結局一度抜け出したつもりの溝に再びはまり込むことになってしまいます。
うまくフロントアップターンで溝から抜け出すためには、勢いよく前輪を持ち上げると同時にエンジンの回転数を高めてハンドルを切り、内足を蹴り上げるようにして安全な地面に向かって着地していきます。
逆に前輪の持ち上げが中途半端だと後輪のエンジン動力がうまく起動しないのでパワー不足で抜け出すことができません。