エンジンを止める際には、アクセルを吹かせる必要はありません
バイクのエンジンを止める際に、アクセルを吹かせてから止めるという方は少なくありません。
特に、昭和世代のバイクライダーに多く、現在でも、親御さんから教えてもらって、エンジンを止める時にはアクセルを吹かせてから止めるという方が多いでしょう。
ですが、現代のバイクにおいて、アクセルを吹かす=エンジンを大幅に動かしてから止めるという行為は、実はしなくても良い行為として知られています。
吹かせずにそのままエンジンをストップしても、特に何のデメリットもありません。
バイクに乗り終わって停車をしたら、そのままエンジンをストップして構いません。
今までアクセルを吹かすのが面倒と感じていた方は、すぐにでも辞めてしまいましょう。
アクセルを吹かしていた理由は何?
ではそもそも、なぜエンジンを止める前にアクセルを吹かせる必要があったのでしょうか?
それは、昔のバイクのことが原因と考えられます。
一昔前までは、エンジンを停止する前に、アクセルを空ぶかししておかないと、次回にエンジンを付ける際に、エンジンが始動しにくかったと言われています。
その原因は、バイクの元々の構造が、着火性能の弱い点火式だったことです。
車やバイクなどは基本的に、エンジンを始動させる際に、エンジンに稼働するためのスパークプラグなどの部品が利用されています。
このスパークプラグは、アイドリング状態からエンジン停止状態にすると、以前はプラグが被るような事態が発生し、エンジンが掛からなくなることが少なくありませんでした。
スパークプラグを被らせないようにするためにも、アイドリング状態からエンジンを止めないように、空ぶかしをしていたのです。
ですが、近年の車両関係のプラグは非常に優秀。
アイドリング状態からすぐに止めても、被るようなことはなく、そのまま止めても問題なく次回点火することが出来るのです。
その為、昔の名残があり、現在でもエンジンを停止する前に、空ぶかしをする人が居るのだと考えられています。
アクセルを吹かしてもガソリンの無駄になるだけ
アクセルを吹かしてから止めることはこのように、特に意味のない行為です。
次回のエンジン点火時にも、何の問題もありません。
何となくアクセルを空ぶかしさせるのが気持ち良いと思う方もいるかもしれませんが、ガソリンの無駄になるだけですのでやめましょう。
ガソリンを空ぶかしすることで、騒音問題に繋がるケースも少なくありません。
環境面からみても、経済面からみても、何のメリットもありませんので、現在空ぶかしをしてしまっているライダーはすぐさまやめるように心がけてみてください。