バンクをカッコよくキメるテクニック

平地でのやり方からマスターしよう

バイクの方向転換をする時には車体を内側に傾ける必要があります。
教習所でもよく言われることですが、この時にハンドル操作にだけ頼っているとバランスを崩しやすくなるのでできるだけ体重移動によるコーナリングを身に着けていく必要があります。

このときに体を大きく傾けることを「バンク」といい、よくプロのモーターサイクルレースでは急なカーブを横に倒れるのではないかと思うほど極端に斜めにした姿勢で走っているのを良く見かけますね。

ちなみにこの「バンク」というのは日本独特の呼び方で英語では「lean(リーン)」というのだそうです。
MotoGPの公式でも過去の大会で美しいバンクを決めた選手のシーンを集めたものを「Lean Angle(リーンアングル)」として編集していたりします。

そうしたプロのバンク(リーン)の研究によると、最大で60°くらいの角度まで下げて走行をしている選手もいるのだそうです。
60°と数字だけで聞くとそれほどではないような気もしますが、実際に傾けているシーンを見ると本当にギリギリまで下げているかのように見えますので、乗っている選手の心臓の強さが推し量れるところです。

そんなバンクは一般道のカーブでもしばしば行っているライダーを見かけることができ、新人ライダーにとってはかっこいいバンクを決めることは一つの憧れでもあります。

とはいサーキットのようなコースを走る場面が日常生活で頻繁にあるわけではないので、普段のバイク運転の中でできる場所を探して練習していきましょう。

私達が日常の運転で最もバンクを使うシーンと言えば、駐車場内などで行うUターンです。
広い駐車場内で方向転換をする時などはバイクから下りずにそのままターンをすることもありますが、上手い人になると一車線くらいの幅できれいに方向を180°転換することができます。

いきなりカーブでバンクの練習をするのは危険ですし気持ちもついていきませんが、平地でのUターンということであれば気軽に練習をすることができるのではないかと思います。

プロでも行ってしまうこともあるダメな例

バンクをうまく決めるためにはとにかく練習が必要です。
しかし慣れないうちは傾け方がわからずに中途半端になってしまったり、逆に傾けたときいの重心の位置が間違っているためバイクが立ちごけ状態になってしまうことがあります。

プロでも時々やってしまうバンクのミス例として、ブレーキをかけながら転回をしようとして転んでしまうという例があります。
低速でバンクをしようとするときにはリアブレーキと半クラッチで体重移動をさせていくのですが、ここで前輪部分にブレーキをかけてしまうとハンドルがロックされる形になりそこでバタンと倒れ込んでしまうことになります。