スーパーモタードはどんな競技か
スーパーモタードは略して、スーパーモトとも言われるオートバイ競技で、いろいろな条件を乗り越えて、走行タイムや回った回数を競います。
通常のレースと異なる点は、走りの舞台です。
大体のレースでは、ロードレースのように舗装済みのオンロードを走ったり、モトクロスのように舗装されていないオフロードを走ったりと、レースの舞台が一つになっています。
しかし、このレースはオン、オフの両方を走るので、相当の技術がいるのです。
どのように展開されるのか、ご紹介します。
たとえば、ものすごい速さでオンロードのコースを走り抜け、その次に泥んこのオフロードをたくましく走るといった感じです。
その上、ジャンプやスライディングという高等技術も、オフロードで披露されます。
こういった見せ場は見ごたえのあるものですが、ライダーにとっては限界への挑戦なのです。
このレースで使われるバイクはスーパーモタード専用のオフロードバイクです。
選手は危険が伴うので、安全が確保されるような機能のある装備や服装でレースに挑戦しています。
開催されるまでの歴史
スーパーモタードは1979年に、アメリカで初めて行われました。
この時は、サーキットレースとしての開催でした。
すでに、アメリカではロードレースやモトクロスのような要素を取り入れたモータースポーツレースがさかんに行われていたようです。
のちに、このレースはフランスでも開催されて、人気になりました。
こういったレースが、多くの観客に支持されたのは、主にヨーロッパ圏だったのです。
やがて、多くのロードレースやモトクロスなどを勝ち抜いた優秀ライダーが、このレースにも出るようになり、人気がますます上がりました。
そして、2002年には、世界選手権の開催に至ったのです。
そんな海外での灼熱した人気の影響で、日本でも1993年に「鈴鹿スーパーバイカーズ」というスーパーモタードが開かれたのです。
この大会は翌1994年からシリーズとして、開催されるようになりました。
2003年はスーパーモタード選手権「MOTO1」が開かれて、2005年になると全日本選手権という名になったのです。
どんなバイクを使っているのか
では、このレースではどのようなバイクを使っているのでしょうか。
スーパーモタード専用のバイクをご紹介します。
ベースになる車両はオフロード専用のもので、レースで使われるのはホイール径が小さめにして、オンロード用のタイヤを使ったカスタムのものが使われることが多いです。
このレースのためのバイクは、個性豊かなものが国内外のバイクメーカーで製造、販売され、多くのライダーに注目されています。
こうしたバイクの外観を見るのも、レース鑑賞の楽しみになるでしょう。