サイドカーモトクロス

日本では余り知られていないサイドカークロス

サイドカークロスは、日本で馴染みの名レースですが、海外ではヨーロッパを中心に根強い人気があります。
ライダーとパッセンジャーによるレースで、二人の協力がレース展開を運ぶという珍しい型のものです。
サイドカー付きのバイクは、大型なので、迫力もソロのレースと違って、ものすごいものです。
そんなレースをオフロードで展開するので、二人とも泥だらけということもしばしばでしょう。

バイクは基本的には、モトクロッサーです。
それをカスタムして、サイドカーにしています。

二人でジャンプ

モトクロスと似たレース展開なので、サイドカー付きでジャンプもします。
二人での大きなジャンプなので、その迫力は目を疑うようなものです。
もちろん、ライダーたちは真剣そのもので、見ていてもかっこいいものですが、かなり衝撃的でもあります。
何しろ、かなり巨体のバイクでの大ジャンプなので、実際に見ていたら、声も出ないかもしれません。

パッセンジャーも大変

サイドカーのパッセンジャーは、ぼーっとしていられません。
サイドカーはバンクができないので、バイクが曲がるたびに体重移動をします。
コースがデコボコしたオフロードなので、しがみついている方も必死でしょう。
もしかしたら、運転している方が楽かもしれない、と感じるほどの過酷さがあるのです。

二人なので、楽しいように思えますが、経験を積んだ二人でないと、危険が伴います。
時には、パッセンジャーが中腰の姿勢になったりもするので、相当の技術がいるのです。

スタートしたのは1930年代

では、このサイドカークロスの歴史を紐解きます。
実は、正確な歴史は知られていないのですが、スタートしたのは1930年代ではないかとおいわれているのです。
世界選手権は1980年からのスタートでしたが、1971年に欧州選手権は行われていました。

1970年代にはノートン-WASPが活躍したことは知られています。
当時から、リーディングリンク式が主なフロントサスペンションでした。

どんな車両やエンジンが使われる?

使われる車両は排気量が2ストローク350ccから750ccまでで、4ストロークは1000ccまでです。
人気のエンジンは1990年代の中ごろまでカワサキKX500でした。
その他に、ホンダCR500も人気があったのですが、それ以降はサイドカークロス用の2ストローク650ccから750ccまでのものが人気になったのです。
たとえば、ZabelやMTHといったエンジンに人気が高まっています。

車体は再度クロス専用設計のものが主流として、使われています。
具体的には、EMLやVMCなどのコントラクターが作ったものです。
WSP製の車体が、5年連続でタイトルを獲得している、という成果もあります。
ソロのモトクロスがアルミフレーム主流ですが、サイドカークロスの場合はスチールty-ブラーが人気です。

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