ダートトラックの特徴をご紹介
ダートトラックという名の競技を、ご存知でしょうか。
この競技はモーターサイクルを使ったありきたりのルールのオーバル種目ですが、他のバイクレースと比べて簡単ということは決してないです。
ダートトラックの特徴の一つは、マシンに前ブレーキがないことです。
基本的には、後ブレーキなしでも走れます。
とはいいましても、競技をしているライダーは、ブレーキの手助けなく、前後輪に前意識を集中させて、自分でブレーキの役割を駆使しているのです。
ダートトラックのコースは1周10秒あれば、悠々と走れるようなコースと一番速いスピードが、200km/hオーバーという過酷なコースがあります。
どちらも見ごたえのあるレース展開です。
短距離トラックの場合は目にもとまらぬ凄まじいスピードの対決があり、超高速トラックというと、ほんのわずかな差での主導権争いがあります。
鉄スリッパーともいわれるホットシューについて
ダートドラックのライダーの装備は、他のライダーと違う個性的なものがあります。
それが、鉄スリッパーであるホットシューで、レースの必需品です。
このシューズは身の安全のためにつけるもので、ひとつずつ手作りなので、やすいものではありません。
それと共に、ロードサーキットやモトクロスを走るライダーが、身につけるような体を保護するアイテムも使用しています。
それだけ、このレースが危険であるということです。
マシンはライダーが仕上げるのも特徴的
実は、ダートトラックのマシンは、一般市販のものではありません。
競技の特性に合わせて、ライダー目線のビルドアップなので、ライダーが仕上げているようなものです。
より良い走りをするためには、リスクの回避も重要なので、そのあたりも気を使って作られています。
そのように、厳密に仕上げられたマシンなので、技術の高いパフォーマンスを発揮できるのです。
天候に左右される
他のレースでも同じですが、ダートトラックは天候に左右されます。
雨だと中止になるのはもちろんですが、その他に暑さが厳しすぎたり、寒さが厳しすぎて限界となっても、走りに影響があるので開催は懸念されるのです。
なぜならば、路面の状況が良くないと、危険が伴うからでしょう。
その開催場所の地面が適した状態になるまで、ライダーはバイクを横にして、じっと待つということもあります。
そして、時にはライダー自身が土木作業に立ち会って、路面の整備をすることだって、あるのです。
このような点でも、ライダーにとって、過酷なレースといえるでしょう。
興味のある人はレースを見に行って、その白熱した戦いぶりを肌で感じてみてください。
有意義なひと時を過ごせることは、間違いないです。