スリル満点のオートバイ競技
高低差や傾斜が複雑に絡み合った道なき道を駆け抜けるオートバイ競技といえばトライアルです。
オートバイに乗ったまま走り抜けるという競技で、実際に観戦してみると簡単に走行しているように見えますが絶妙なバランス感覚と運転のセンスが必要になるため、素人ではそう簡単には挑戦できないように感じられます。
オフロードバイクの乗り心地を知っている方にとっては、トライアルは非常に魅力的な競技なので、ぜひ挑戦してみたいという方も多いです。
日本では全日本トライアルが実施されており、国内で最高峰のトライアル選手権として多くの人がチャレンジしています。
参考:全日本トライアル
トライアルとは
オートバイ競技のトライアルについて詳しく知らないという方も多いようなので改めておさらいしてみましょう。
トライアルは特にヨーロッパ圏で盛んに行われている競技で、オートバイが発売された20世紀はじめには貴族の遊びとして行われていたと言われています。
ルールはそれぞれの大会によって異なりますが、基本的には定められた競技時間でセクションという採点区間を走行することでどのくらい減点があったによって順位が決定するものです。
セクションを通過する際に足を1回ついた場合には1点減、2回ついたら2点減というように0点から5点までの範囲で減点されることになります。
セクションを通過する際に減点がなかった場合にはクリーンと呼んでいます。
全てのセクションを通過した段階で減点の合計が最も少なかった人が勝ちという競技になります。
世界中のトライアル競技者が集まって行われるトライアル選手権が初めて開催されたのは1975年のことです。
セクションの難易度は年々高まっていると言われていますが、ライダーのテクニックが上がっていることと、バイクの性能がアップしていることから優秀な成績を修めるケースが増えています。
世界選手権に出場するようなクラスの選手になると、バイクが体の一部になって一体化しているように感じられるほど神業的な運転操作を可能にしています。
ここまでの域に達するまでには相当な練習を重ねてきたと思われます。
全日本トライアルの歴史
日本でトライアル選手権が初めて開催されたのは1973年のことです。
全日本選手権については全国各地で行われています。
その前哨戦として各地を8つのブロックに分けて地方選手権が実施されています。
さらに県大会も実施されており、最上位である全日本選手権への出場を賭けて一生懸命練習を重ねているライダーがたくさんいます。
選手として最高の成績を修めるために頑張っている人も多いですが、単純に趣味としてトライアルを行っている人も多いです。
初心者でも気軽に楽しめるモータースポーツの一つとしてトライアルが注目されています。