剛性バランスと軽量化を実現した「ヤマハTénéré700」

ヤマハTénéré700の特徴について解説

Ténéré700の「Ténéré」とは「何もないところ」という意味で、トゥアレグ族というサハラ砂漠で生活している部族の言葉だといわれています。
車種タイプとしては、ミドルアドベンチャーツアラーになるでしょう。
ほかのクラスと比較してリーズナブルな価格で販売しているのが大きな特徴の一つで、130万円弱で新車でも購入できるので、かなりお買い得なモデルと言えるでしょう。

Ténéré700は、ヤマハのバイクの中でもかなりの別格といえます。
というのも、バイクを構成するパーツを見てみると新規に開発されたものがかなり多いく、既存のモデルを転用しているのは並列2気筒のエンジンだけといわれています。
外装や足回り、フレーム、スイングアームなどもすべてこのために開発された部品ばかりです。

Ténéré700のおすすめポイントは電子制御にあり

Ténéré700のおすすめポイントとして、電子制御をほとんど採用していない点が挙げられます。
主なラインナップとしては切替式のABS程度で、ライディングモードやライドバイワイヤなどは一切採用していません。
トラクションコントロールなども使っていないほどで、電子システムを取り外したので130万円を切るような価格で販売できるのでしょう。
自分の技術でバイクをコントロールしたいと思っている人にとっては、かなり魅力的なスペックといえます。

また、ダブルクレードルフレームもTénéré700のおすすめポイントの一つといえます。
高張力鋼管を使ったフレームは強度に優れる半面、エンジンが計量コンパクトなので車両重量はそれほどでもありません。
オンロードはもちろんのこと、オフロードでもしっかりした走破性を有していますし、そのうえで軽量なので小気味よい走りが期待できるでしょう。

Ténéré700の主要なスペックについて解説

Ténéré700のサイズですが、全長×全幅×全高は2,370×905×1,455mm、最低地上高は240mmで、シート高は875mmです。
成人で170cm以上の方であれば、十分足はつくでしょう。
普段からオフロード車に乗っている人であれば、そこまで違和感はないはずです。
街乗りなど日常の足としても、快適に走行できるのではないでしょうか。

車両重量は205kgで、このクラスのバイクの中では軽量な印象があります。
軸間距離は1,590mmで、このクラスの中では少し長めといえますから、実際に乗ってみると見た目よりは大きさを感じるかもしれません。
気になる燃費については、WMTCモードで見た場合リッター当たり23.8kmです。
エンジンの馬力は最大54kWで、これだけのパワーがあれば、高速道路でも周囲の交通の流れに十分合わせられるはずです。

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